- 2013-12-21 (土)
- 経営
- 編集
先日、社長TVの取材を受けました。私の生い立ちから、これまでのビジネス経験、ビジョンなどのお話をしましたが、その中で差別化についてのお話もしました。つまり同業他社と比べて自社が何で差別化ができるかです。私のように独立して起業する人は山ほどいますが、企業と違って個人の場合はこの差別化を明確にして伝えるのは大変難しいと改めて感じました。(企業でも明確に説明するのは難しいですが。)
ここで思い浮かぶのが、経営学に触れたことのある人ならお馴染みのコアコンピタンスです。これはゲイリー・ハメルとC・K・プラハラードによって提唱された言葉で、「顧客に対して、他社では真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力」と定義がなされています。このコアコンピタンスを見極める場合、模倣可能性、移動可能性、代替可能性、希少性、耐久性の5つの点について考える必要があると言われています。この5つ全てを兼ね備えるのは極めて難しいと思いますが、市場や競合などの環境により、この5つの中で何が重要かも異なります。また、一度築き上げたコアコンピタンスであっても環境の変化が激しい現在においてはすぐに陳腐化してしまいますので、絶えず継続的な投資、コアコンピタンスの再定義、時にはポジショニングの変更などが必要になってきます。
先日、イチロー選手のインタビューを見ましたがが、イチロー選手が40歳の今もなお輝き続けるのは、まさにこれらのことを実践しており、トップ選手としてあり続けるには絶えず変化を恐れずに変わり続けることが出来るからだと思います。
話は戻って「私の個人としての差別化要因は何か。」3つにまとめてお話をし、ビデオに収録していただきましたが、まだまだ自分が誇れるコアコンピタンスは築けていないと思います。イチロー選手に刺激を受けて頑張りたいと思います。
http://osaka-president.net/management-learning
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