- 2013-10-15 (火)
- 経営
- 編集
今年は春以降、修士論文の執筆と仕事で追われていたことを理由にブログが更新できていませんでした。
このような言い訳をしている自分自身に大いに反省しております。
修士論文の執筆が終わって無事大学院も修了し、山積みとなっていた仕事も何とか片付いてきましたので、
ブログも再開します。
まずはジェームズ・コリンズで有名なビジョナリーカンパニーにあるBHAGについて考えてみたいと思います。
BHAGとはBig Hairy Audacious Goalsの頭文字を取ったもので、先日の日経新聞でも紹介されていました。
これは社運を賭けた大胆な目標と訳されます。どの企業でも目標は持っていますが、単なる目標を持って
いることと、思わずひるむほど大きな課題に挑戦することの間には明らかな違いがあります。
有名な例として挙げられているのが、ケネディ大統領の月面着陸構想です。
ケネディ大統領は1961年5月25日に「我が国は60年代が終わるまでに、月に人を着陸させ安全に地球に帰還
させる目標を達成すると明言すべきだ」と宣言しました。当時は無謀だとも思える目標でしたが、議会が
同意して予算を獲得し、実現に至ります。
このように本物のBHAGは明確で説得力があり、集団の力を結集するものになり強いチーム意識を生み出す
こともあります。ゴールがはっきりしているので、目標をいつ達成できたのかすぐにわかります。
BHAGは人々の意欲を引き出し、人々の心に訴え、心を動かします。具体的で、わくわくさせられ、焦点が
絞られているため、誰にでもすぐに理解でき、くどくどと説明する必要はありません。私の経験から言えば
大型テーマパークがない大阪にユニバーサル・スタジオを誘致し、実現に至ったことなどBHAGと言えるで
しょう。
低迷した経済環境であれば、BHAGを打ち出すのは夢のまた夢のようにもとられるかもしれませんが、最近
の新聞やニュースなどを見ている限り経済環境に明るさが見えはじめてきたと思われます。これから日本
企業のわくわくさせられるようなBHAGを見ることはできるのでしょうか。また、私自身も自らがわくわく
するようなBHAGを持ちたいと思います。
参考文献「ビジョナリーカンパニー:時代を超える生存の原則」ジェームズ・C・コリンズ
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