- 2013-03-31 (日)
- 経営
- 編集
本日から神戸大MBAの新学期が始まりました。
かの有名な冨山和彦先生を擁する経営共創基盤による事業再生管理の授業では
私が新卒で入社してから10年働いたカネボウの再生事例がケースとして取り上げ
られました。
大学を卒業して10年間もお世話になった会社なので、今でも愛着はありますが、
産業再生機構によるデユーディリジェンスや支援内容の話を聞き、支援決定時の
バランスシートを見るとかなりひどい状況であったことを改めて認識させられ
ました。
積み上がる不良在庫、架空の売上計上など様々な問題があったにも関わらず、
問題を先送りしてきた経営陣の責任はかなり重いと思います。さらにそういう
状況に対して疑念を抱いても、経営陣を恐れ何も言えない社風や、いつかは
よくなるだろうという危機意識の欠如にも問題があると改めて思いました。
瞬間的には多少の膿が出ても、負の連鎖を断ち切る勇気を持つことが経営陣
だけでなく、経営陣を支えるミドルにも求められるのだと思います。