- 2013-11-24 (日)
- 経営
- 編集
先日、私が関西学院大学大学院のゼミでお世話になった中西正雄先生の喜寿を祝う会に参加しました。
パーティの前に中西先生の特別授業「マーケティングと私」を拝聴することができました。
その中で中西先生はマーケティング活動の定義を改めて考え直す時期ではないかとお話されました。
中西先生は以前のマーケティング活動の定義は「組織が顧客市場および中間業者市場に対して行う働き
かけの総称」と説明されましたが、関係性マーケティングが重要視されるようになってからは、「組織が
顧客市場との間に相互作用を円滑に行うための双方向の働きかけの総称」という定義を考えているとお話
をされました。つまり、組織から4Pを提供する一方的なマーケティング活動ではなく、顧客からの働き
かけにいかに対応するかが重要であるという視点です。たとえば顧客からのクレームなどはその例であり
ますし、営業担当者がお客様の要望を社内に持ち帰り、お客様の要望を実現するために社内に対して様々
な働きかけを行う営業活動もその典型的な例としてお話されました。プロダクトアウト的な発想に陥り
やすい私達にとって改めて考えさせられる講義でした。
中西先生は御年77歳になられますが、年齢を感じさせないキレ味のある講義で、今もなお研究活動にも
取り組んでおられます。私も中西先生を見習って頑張らなければならないと考えさせられた1日でした。
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